もともと母が社交ダンスをやっていて、私も学生の頃から興味があった。大学のサークル選びでも候補に挙がったが、練習場所まで通うのが大変そうだったのでやめた。社会人になり、お隣の県で仕事をしていた20代半ばに機会は訪れる。友達がカルチャーセンターでギターを習っていて、同じ場所で社交ダンスのコースもやっていた。何か始めたかった(そんなんばっかやな)私は、以前から興味があった社交ダンスの世界へ足を踏み入れる。
 
そこには50代以上の先輩男女が50名程もいただろうか、20代半ばの私は最年少だった。初級コースだったが、何もかも初体験の私には簡単な足型もなかなか覚えられない。先生の動きを見ながら付いていくのに必死だった。

レッスン生の中に、先生の個人の教室にも通っている人がいた。40代だったけど、一人だけちょっとあか抜けた雰囲気。一人若かった私に声をかけてくれて仲良くなった。レッスンの後にお茶したりして、地元ダンス業界の裏の話(先生の人間関係とか個人の教室のこととか)を聞いていた。お金と愛憎にまみれたダークな話ばっかだったわ。その人を通じて先生の個人の教室にも勧誘されたけど、なんか面倒臭そうなので断った。
 
カルチャーセンターのコースに通う傍ら、ネットで見つけた若い人が多いサークルにも通うようになる。そっちなら年齢も同じ位の人がいるし、こじんまりしていて指導もきめ細かい。カルチャーセンターは1クールだけでやめることにし、かわりにサークルと平行してそこの先生の個人レッスンを受けることにした。個人レッスン…男性の先生だったけど、あんまりノリが合わないというか、レッスンの日はいつも気が重かったなー。女性の先生の方にお願いすればよかったかも。それでも半年くらいは続けたけど。
 
サークル、個人レンッスンとは別に、もう一つアマチュア夫婦がやっているサークルにも通った時期がある。アマチュアとは言え、スタンダードもラテンもA級保持者。大会に見に行ったら、特に奥様が上手だった。このサークルは先生夫婦の都合により、通い始めて数ヶ月でなくなってしまった。
 
サークルと個人レッスンでダンスを楽しむ日々。先生やレッスン生と飲み会したりして、大人の部活って感じで面白かった。ダンスはぜんぜん上達しなかったけど、華やかな世界にいるだけで楽しい感じ。内筋鍛える系のスポーツなので、ちょっと体は引き締まったかも。

その後、事情があって社交ダンスからは遠ざかる。しかし再び機会がやってくる。
 
地元に戻った私は、高校、大学の先輩(男)が社交ダンスをしていることを知る。連絡をとったら、今パートナーがいないということで、ペアを組んでレッスンに通うことになった。その人が通っていた教室、お年を召された先生夫婦が趣味でやっていて、週に何回行っても月2000円という破格の安さだった。その代わり、教室の掃除とかお茶出しとかが当番制。結構広い教室だったけど、通っている人は少なく練習し放題の環境。
 
ペアを組んだ先輩はいい人だし、ダンスのレベルもかけ離れていなくていい練習相手だった。お互い大会に出るとかいう目的はなかったので、純粋にレッスン代だけでダンスを楽しめる。大会出るとなると、衣装といろいろお金がかかる業界なのだ。いろいろ恵まれたダンス生活…と思いきや、また先生が合わなかった。
 
お年を召されているとは言え、そのダンスへの熱意は凄まじかった。指導に熱が入りすぎると、言動が激しくなるタイプ。レッスン生が少ないのは、先生が恐過ぎるからだった。通い始めたばかりの頃は先生も手加減してくれてたが、慣れてきたら容赦のない言葉が飛んでくる。何度か泣いたこともある。仕事の後に趣味を楽しみたくて通ってるのに「なんで泣いてんだろ、私」とか思ってしまった。

そんなこんなでだんだん足が遠のく。結局ちゃんとした挨拶もせずフェードアウトしてしまった。ごめんなさい、先生、先輩。風の噂では、今はもうその教室はやめてしまったそうだ。

 
私の短いダンス生活が残したもの…幾人かのダンスの友人とまぁまぁ高かったダンスシューズ。
今はもう全く踊れない。ただある程度の知識はあるので、鑑賞するのは楽しい。年に1度母親の発表会に観客として呼ばれる。母親は私とダンスの話ができるのが嬉しいようだ。ちょっとでも親孝行になってるかと思うと、無駄ではなかったかなー。


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↑数年前に見に行った母の発表会で踊っていたゲストのプロカップル。美男美女カップルで、さすがチャンピオンという圧倒的なダンス。眼福であった。




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