今回の東京行きのメインイベントである風花舞氏と姿月あさと氏のタンゴ公演、赤と黒の世界をしっかり堪能してきた。少々長くなるが、私が感じたことを余すところなく書き記す。
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会場は銀座ヤマハホール

会場は銀座ヤマハホール、ヤマハのお店やスタジオが入っているビルの中にある。エレベーターで7階に上がると、こじんまりとしたホワイエにはお客さんがいっぱい。壁際には風花氏、姿月氏関係者からの花が並ぶ。こんな感じなら、私たちでも奮発して花を贈れば、ホワイエに並べてもらえるかも知れない。せんけど。
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特に列が出来てるわけでもなかったので、開場したら1番のりでホールに入る。事前に会場と自分たちの席をネットで見ており、小さめのホールであることは確認していた。ホールが小さいということは、舞台までの距離が近いということでこれは嬉しい。私たちはやや後ろの方の端の席だったが、舞台がとても良く見えた。
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↑私たちの席からステージまでの距離感はこんな感じ。「今なら誰もいないからいっかなー?」と写真を撮った。



プログラム構成

今回のタンゴ公演は、グランオルケスタの演奏、歌、ダンスのコラボにより構成されていた。オルケスタの方の前の、それほど広くないスペースでダンサーは踊る。

【演者の構成】
  • グランオルケスタ:ピアノ、バイオリン2台、ビオラ、チェロ、コントラバス、バンドネオン
  • 歌:姿月あさと氏、久野綾希子氏
  • ダンス:風花舞氏、カルロス・リバローラ氏、桑原和美氏、姿月あさと氏

オルケスタの演奏がベースにあり、プログラムごとに歌なりダンスが入る構成。MCは姿月氏がちょこっとだけしてた。風花氏と姿月氏のペアダンスはクライマックスとして最後に登場。


 
オルケスタの演奏に感激!

風花氏と姿月氏を見に行った私たちであったが、全然チェックしていなかったオルケスタの演奏が今回1番素晴らしかった。私たちは不勉強で知らなかったが、きっとその世界では名のある演奏家ばかりだったのだと思う。

コンサートマスターでもある三枝伸太郎氏のピアノ、その風貌からは想像できないような繊細な演奏だった。高音の軽やかなメロディーなど、真珠の粒がこぼれるような音。しかし…男性のピアニストって、ややぽっちゃりな人が多いような気がする……なぜ?

会田桃子氏による第1バイオリンがとても良く鳴く。以前に葉加瀬太郎氏のコンサートに行ったが、彼のバイオリンともまた全然違う音がする。今回の演奏はなんというか……映画を見せてもらったような気持ち。音の向こうにいろんな情景が見えた。

有名な曲が多かったのもあるが、タンゴって私が知らないだけで、映画やドラマの音楽として頻繁に使われていることが分かった。それだけ耳馴染みのあるジャンルってこと。「あ、これ「魔女の宅急便」とか「紅の豚」っぽい」「これは昼ドラっぽいな」とか思いながら聞いてた。


人生を歌い上げる
 
今回の歌の出演は久野氏と姿月氏の2人。久野氏はもともと劇団四季にいた方らしく、テレビでもたまに見る可愛らしい印象の女性だ。タンゴは今回が初めてとのことだったが、深みのある声、表現力豊かな歌いっぷりで、とても聴きごたえのある歌だった。

美しい方だし、綺麗なドレスで歌われていたが、出入りの歩き方なんかを見ていると、内面は少年っぽさのあるさっぱりした性格なのでは?とお見受けする。なんか元気よく歩いてたんだよね。凛としてるというよりは、元気いっぱい!って感じ。歌もそんな久野氏の内面が反映されてか、しっとりと人生を歌っているのだが湿っぽすぎず、カラッとサバッと響いた。

初めての姿月氏の生歌は……まずこの方、多分舞台でエンジンが温まるのに時間のかかるタイプだなーと思った。テレビで1曲だけ歌うとかだと「本当につまんない歌い方するな」と思ってたけど、舞台でも初めの曲はそんな感じだった。でもだんだん良くなる。最後は「エクスカリバー」の「未来へ」的な歌い上げる曲だったのもあるが、エンジンが十分に温まってからの歌であり、それはそれは姿月氏らしい本領発揮の素敵な歌だった。この曲の後、隣のオバ様は拍手しながら悲鳴のような歓声をあげていたわ。

「生で聞いたらハマるか?」と思ってたけど、杞憂だったようだ。声は綺麗だし技術的には素晴らしい歌い手だと思う。しかし……歌に人生をあまり感じない。ただ上手に歌うのではなく、自分にしかない味付けがもっと欲しい。曲ごとのキャラ設定というか歌い方ももっと深められそう。宝塚時代に芝居の中で歌ってた時の方が、キャラがはっきりしてるので良かった。
 
 

踊り踊る人生

ダンサーとしての出演は4名。リーダーとしてカルロス氏と最後の1曲だけ姿月氏、パートナーとして初めの1曲だけの桑原氏と多数出演の風花氏。1番良かったのはやっぱり、最後の風花氏と姿月氏のペアダンスだね。どのペアについても言えることは、全体的に「踊り込みが足りない」ということ。2日間、3回だけの公演なので、そこまで稽古期間が取れないのは仕方がないが、それぞれのダンサーの実力を出し切るには、ペアとしてのコネクションが甘い印象。

カルロス氏と風花氏のペアが1番多かったわけだが、お父様のようなカルロス氏に優しくエスコートされるうら若き娘風花氏という印象のペア。風花氏の表情がとても明るく、可愛らしい笑顔がこぼれるので、タンゴに対して私が勝手に持っている「情熱的なイメージ」とはまた違った雰囲気だった。

風花氏の踊りは、慣れないタンゴなのにさずが堂に入ったもの。技術的には物足りなさもありつつも、「魅せる踊り」が良く分かっているお方。彼女が登場するだけで、本当に「舞台に花が咲いた」よう。衣装は「ピスタッシュ」製なのかな?どれも可愛らしい彼女に良く似合う、素敵なデザインだった。

最後の風花氏と姿月氏のダンスが良かったのは、2つの点からだ。1つは「センスだけで踊れる姿月氏」。タンゴ独特の振りに多少の難はありつつ、それ以外は彼女一流のセンスでキメまくる、魅せまくる。歌だけでなく、このダンスや身のこなしへの勘の良さ、センスが、彼女をトップに押し上げたんだなーと納得。髪を帽子にまとめて男装チックになった姿月氏にもホレボレ。

もう1つは2人のコネクション良さ。それぞれがどんなに上手くても、コネクションがダメだとペアダンスは見ててつまんない。風花氏、姿月氏は宝塚時代の名残なのか、互いへの遠慮なく踊っていた印象。姿月氏の荒々しいとも見えるリード、それに負けずについていく風花氏の身のこなしの美しさ、互いを引き立てあうようなダンス。メインディッシュとしては最高のショーだった。



余談とまとめ

お客様はいろんな属性の方が混じっていた感じだった。姿月氏、風花氏ファンのオバ様の他に、タンゴに造詣の深そうなオジ様たち、風花氏の教え子?なのか比較的若い女性も。また風花氏のお友達の岡本知高氏も来ていた。ちなみに隣のオバ様がもろ姿月氏ファンであった。姿月氏の歌の後は爆拍手、時に悲鳴交じりの歓声。生のヅカファンを初体験した気持ち。

比較的規模の小さな舞台ではあったが、全体的に「都会のプロフェッショナル」を感じた。曲間の出入りと間の取り方、オルケスタの演奏の完璧さ、客層、照明の使い方、衣装。今までいろんな舞台を見てきたけど、芝居でない舞台では私至上で1番スマートでセンスのあるものだったかも。

今年の舞台鑑賞は、あとは高知で久世氏の芝居を見るだけにする予定。いろいろ見たくはなってくるけど、先立つものは有限であり、他に使わないといけないこともあるので節制せねば。いろいろ書いたけど、まとめれば「すごく素敵な舞台だった!」。
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