LGBTアクティビストの東小雪氏、増原裕子氏が、あの上野千鶴子氏と鼎談したとのこと、「これは興味あるぞ!」と3つに分かれた記事を読んでみた。テーマは「出産と子育て」。非婚、子供を持たない人生を選択した上野氏と、同性カップルで子供を持とうとしている東氏と増原氏。一見立場が違うように思えて、実は似たような景色を見ているようだ。

「鼎談 上野千鶴子×東小雪&増原裕子」 ←「ダ・ヴィンチニュース」より
〈前編〉「女にとって産むとは何か?」
〈中編〉「産む」「産まない」は私が決めて何が悪い!
〈後編〉「男は子育てに必要か?」




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雑な感想

上野氏が続けてきたウーマンリブ的活動、現在流行りとも思える盛り上がりを見せるLGBT的活動。その中で女はどう扱われ、出産と子育ての環境はどう変わったのか。ウーマンリブの時代から変わってきたこと、変わらず今もある問題。三者の鼎談は教師と教え子の雑談のようでもあり、時代を象徴する女たちの作戦会議のようでもあった。

鼎談の中で「避妊のない性交渉は暴力」「望まない妊娠をさせた男は罪に問うべき」という話が出てくる。そうだ、そうなのだ。性交渉に合意はしていても、その先にある妊娠可能性に合意した覚えはない。生殖医療の発達により、女たちは精子ドナーさえ確保できれば妊娠できる時代になった。そして子育てに男は必須ではない、むしろ邪魔な場合が多い。となると、出産と子育てに対して当事者意識の低い男は、この世界に不要なものとなる。おぉー、面白い。



日本の出産、子育て環境

世間では実子をまともに育てられない親がたくさんいる一方で、どんなに子供を望んでも、いろんな理由で子供を持てない人がいる。また子供を持つことで一人前とみなされる風潮はまだ存在し、条件が整っているのに子供を持たないと有形、無形の圧力がかかる。

子供を持つなんて超個人的なこと、「もっと産め」とか他人にとやかく言われたくない。そして子供を望む人にはそうできるように制度を整えるのが行政の仕事でしょ?少子化、少子化っていう割に、子供が欲しい人が困難なくそうできるような世の中になってないじゃん!

私は少子化なら少子化でいいと思ってる。無理に子供を増やすんじゃなく、人口が減り、人口バランスが崩れても困らないように制度設計すればいいのでは?って思う。 国は人のためにあるのであり、国のために人が犠牲になる、国のために人を生産するのは間違ってる。



私が子育てしたい理由

今はそれぞれ目標に向かってやることもあるし、経済的に無理だなーと思うけど、2人で「子育て」してみたいという希望はある。取材の際に「なぜそうしたいのか」をより詳しく聞かれて、改めて「何でなんだろ?」って考えた。そして「男女のカップルならそんな質問されんよなー」とも。

遺伝子的に2人の子供を持つことは無理でも、いろんな方法で「子育て」をすることはできる。里親になる、養子をもらうなどなど。東氏、増原氏のように精子ドナーの協力で、子供を産むことも。方法は置いといても、なぜ私が子育てしたいと思うのか?取材での答えは「子供は社会の財産云々、子育てで自分も成長したい」とかよく分からないことを話した。

しかし本当は「何かをしたい理由」なんて必要ないし、後から考えて出てきた答えは極シンプルだった。「私と相方の生活の楽しさを、子供という新メンバーに分けてあげたい」である。



里親制度に光あり

現在の日本では同性カップルが里親になること、養子をもらうことは難しい状況にある。そんな中、ゲイカップルで里親制度に挑戦している人たちがいることを知る。

「息子の結婚相手は男性だった 〜LGBTと「家族」〜」 ←「Yahoo!ニュース」より 

里親制度は自治体ことにルールがあるので、彼らのようにダメもとで相談に行けば道が開ける場合もあるようだ。彼らは共に弁護士であり、社会的、経済的信頼性が高いと判断されたこともあると思うけど。私たちも2人の小商いが軌道に乗ったら考えたいなー。

子供なんて実子でも里子でも養子でも、育てる親に取ってはあんまり関係ないと思う。大人になれば親元から巣立っていく、社会からの束の間の預りもの。子供を自分の所有物のように思う親がいるから、子育ては血縁に偏り、その狭い世界の中で完結させなければいけないとなるのだ。 いい加減、社会で子育てしてた時代に戻ろうぜ。




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