ちょっと前のことになるけど、私が酷い二日酔いになった時に行ったお店での出来事を書こうと思う。暴言ジュニアのことと並んで、近年稀にみる嫌な出来事だった。

嫌な話をブログで書くことで私自身は浄化されたりするが、お客様はどんな気持ちになるのか……。しばし私の愚痴に付き合っていただけたら幸いです。



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きっかけはビール談義

そこはちょっと高級感漂う和食料理店。男性の店主さんはアラフォーの私よりちょっと若いくらいかな?各地の有名割烹で修行された方らしい。お母様と一緒にお店を切り盛りしている。地元の素材に丁寧な仕事の施したお料理、店に置くお酒にもこだわっている。ネットで調べたら、アラカルト料理が全部「時価」になってた。

そのお店で出してるビールは1種類のみ、国内大手メーカーの数多のビールの中でも価格お高めのハイグレードビール。確かにリッチで美味しいビールだ。このブログのお客様ならご存知だと思うが、私は大手メーカーのビールの他に、「クラフトビール」と言われる様々な種類のビールも少々嗜む。そんな話を、一緒に行ってた友人が話したことがことの始まり。

皆さんご存知だと思うが、国内大手メーカーから発売されるビールのほとんどは「ピルスナー」と呼ばれるタイプのビール。しかしビールの世界は広く、他にもいろんな種類のビールがある。瓶で売られている外国のビールや、クラフトビールを扱うお店で楽しめる珍しいビールもまた美味しや。世界のあらゆる事物は多彩で良いと思うわけで。


TOPへのこだわり
 
そんな話をちょっとしたら、店主さんは「私はビールの中でこれが一番美味しいと思っていて、店でもこれしか置かない」とのたまう。いや、それはそれでいいのよ。店主さんのこだわりを否定したつもりもないけど、やらた強硬姿勢で主張してくるので、「人には好みってものがあるでしょ?これじゃないビールを好きな人もいてもいいよね?」ってちょっとだけ反撃。

酔ってて細かいことは覚えてないけど、店主さんの主張は「何事もTOPであることに価値がある」「全ての人が評価するものというのが必ずあるはず」「飲食店としてもTOPを目指していて、何事もTOPを目指さないものに価値はない」という感じ。いや〜、それはあなたの価値観であって、私は別にそれに同意しなくてもいいのでは……?

私はダメ押しで「例えば私は野菜が嫌いだよ?そういう好みは?」という話をしたら、おもむろにカウンターの奥から何かを取りだした。煮びたし?的に調理した野菜類。「これでも野菜が美味しく感じないか!?食べて見ろ!」と言わんばかりに、私の前に出される野菜たち。はいはい、食べますよ。食べたら確かに美味しいけど、そういうことではないような……。



お店としてどうなの?
 
数人のグループでの来店で、その中に店主さんと懇意な方がいたせいか、私のことも半ば身内としてお話してくれたのかも知れない。それでも私と店主さんはその日が初対面、初めての客にそんな攻撃的な態度ってどうなの?(相方はよく、こういう態度を「マウンティング」という言葉で表現してる)

いい加減酔っていた私は、最終的に泣き出して顔はボロボロ。酔って泣くことはよくあることなので、それ自体は別に構わないが、私がそんな状態になっても攻撃の手を緩めない店主さん。店を出るとき「またきます」とは言ったけど(←私は最後まで大人の対応できたと思うよ!)、正直またあんな嫌な気持ちにさせられるなら行きたくない。あーあ、酔ってなくて、すぐ泣く癖?さえなければ、もっとちゃんと反論したかったなー(←これじゃもう大人じゃないね)。

店主さんは自分のお店を構えてまだ数年らしく、それ故に若者らしい向上心に燃えているんだろうな。料理人としての腕は良くても、店主として客をもてなす人としてはまだまだなのかな?人柄がまだ練れてないので、情熱ばかりが前に出て相手の気持ちを慮る余裕がないのかも。後はクラフトビールを評価する私に、自分の愛するビールが否定されたと思ったのかもね。 



お店の価値
 
今までお店の紹介記事で何度か書いたと思うけど、お店の価値って味だけじゃないよね。というか、味は評価の半分もないかも。食事なんて普通に調理してあって出来立てだったら、大抵のものは美味しくいただける。私が外でお食事するのは、家で食べられないような料理を食べるってこともあるけど、それ以上に「お店で食事する」というレジャーを楽しみに行っているのだ。 

そういう意味ではお店の造りや清潔感、店主さんやスタッフの方の振る舞い、お店に集まるお客さんの雰囲気、そういうこと全部がお店の価値を決める。料理が大したことなくても(って失礼だけど)、お店で快適に楽しく過ごせることが大切。まぁ私は本当のグルメではないな。

あの和食料理店の店主さんも、もう少し人生経験を積んで人が出来てきたら、もっと普通にお話できるようになるのかなー?そうなるまで、あと10年はかかりそうだな。




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