先日あるゲイカップルN君&A君の結婚話を聞く機会があった。彼らは近々香川で結婚式をする予定で、そのことを広く世間の人に知って欲しいと話していた。都会では東小雪氏、増原裕子氏カップルを初め、おおっぴらに結婚式をする同性カップルが見受けられるが、香川は田舎なのでまだまだ稀なこと。だからこそ自分たちのことを知ってもらいたいと、マスコミ取材を受けることを考えているとのこと。



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香川のブライダル業界

以前に私と相方で結婚式場を冷やかしに行った際、特に同性カップルであることに言及されることはなかった。衣装がどうなるかで男女カップルの場合と費用が変わったりはするが、それ以外は全然問題ないって感じ。N君たちが問い合わせた2つの式場でも、特に断られるようなことはなかったとのこと。

N君たち、初めはHPで「同性カップルOK」って謳ってる式場を探したらしいが、県内では1ヶ所しかなかったらしい。仕方ないから、目星をつけた式場に直接電話で聞いてみたら大丈夫だったというわけ。LGBTへの対応が最も早くから行われている業界だけに、今更HPなんかでわざわざ「同性カップルもOK」とか謳わないのかもね。

ちなみに、N君たちがお世話になる式場では、過去に女性同士のカップルの身内だけの式などをした実績があるらしい。ただ、N君たちみたいな大っぴらで盛大な(150人規模!)式は、まだ前例がないとのこと。



招待客の反応

N君もA君も基本オープンリーな方々であり、当然家族にも結婚式のことは知らせてある。どちらもご両親はくるらしいが、兄弟の中には出席できないと言ってきた人もいるとか。「それぞれの事情があるから、無理矢理出席しなくてもいい」と、その辺はサバサバと割り切っていた。

当然ゲイの友人もたくさんいるけど、呼んでも来てもらえそうにない人もいる。なので厳正なる人選をして声をかけたらしいが、それでも「ゲイばれが怖いから断る人がいるかな?」という懸念はある。しかし意外にも、声をかけた友人の中に、「ゲイばれ云々」を理由に断った人はいなかったとか。おぉ〜、素晴らしい!

話を聞いてて意外だったのが、「ストレート(ノンケ、異性愛の方)」の友人の反応。ゲイの友人みたいに「自分のゲイばれ」を気にする必要もない彼らなのに、 「結婚式への出席については、家族と相談してみないと」という人がチラホラいたらしい。どういうこと?普段友人として親しくしてるはずなのに、結婚式への出席を家族に止められたりするわけ?



ゲイとの友達付き合いって?

ゲイの友人をやってるストレートの方々は、普段の友人としての付き合いを家族にどんな風に話しているのだろうか?内緒で友人をやっているの?それとも話はしてるけど、良い顔されてないの?良い大人なのに、友人との付き合いに家族が口出すとかどういうこと?とっても謎である。彼らの家族は、自分の身内がゲイの結婚式に出たら、その本人も同性愛を疑われると思ってるのだろうか?

N君やA君はこの件について「意外だった」とは言ってたけど、悲しんだり怒ったりはしていなかった。ただ「LGBTへの理解が進んでるとは言え、まだまだ自分たちには分からない、知らないことがあるんだな」と思ったらしい。うーむ、冷静に前向き思考ができる辺り、聡明である。 



人間関係の難しさ

子供の頃の人間関係は、「仲良し」か「仲良しじゃない」の2つで分けられるくらいシンプルだった。思春期になってくると、中には子供の友人関係に口出しする無粋な親もいるようだが、それでもそこまで複雑じゃなかったはず。

大人になってくると、「友達」「知り合い」「会社の人」とか人間関係の濃度がいろいろだったり、利害関係が絡んだりしてくる。普段仲良くしている相手でも、いざと言う時にどういう反応をするのか分からないのが大人の人間関係なのかな。

N君やA君が今回のことから新しい学びを得たように、予断をもって相手を見るのではなく、常にフラットに期待をしすぎない眼差しで相手を見ること。相手の反応にうろたえない自分であること。何だか世知辛いような気もするが、そういうことなのかなー。




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