先日、年上のL友達N氏から「やっと彼女ができたよ〜」って報告があった。N氏は人柄も良く、長身でスタイルもセンスも良いのに、なかなか良い恋人ができなかった。聞き上手なN氏に言い寄ってくるのは、大抵精神的にちょっと弱い人。そんな人たちに振り回されることが続いていたが、今回の人(L氏)はそんな心配はなさそうだ。

N氏と話していて、久々に「タチ」「ネコ」という用語を聞いた。「タチ」というのは、ベッドで主にイニシアチブを取る側のこと。反対側の人は「ネコ」と呼ばれる。こういう用語って、私と相方の間ではネタとしてしか使われない。だからN氏の口から久しぶりに聞いて、ちょっと面白かった。




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ネコさんは依存的?

N氏は業界用語でいうと「タチ」よりな人。今回の彼女L氏は、自分がどっちの属性なのかあまりはっきりしてない人らしい。以前は、相手がネコさんだったからタチをやってたらしいが、本来の自分がタチかと言うとそうでもないらしい。N氏はL氏の「ベッドでの役割を固定的に考えない」部分も気に入っているようである。

「バリネコ(ネコ的役割に限定している人)さんって、日常生活でも依存的でしんどいんだよね〜」と言うN氏。どちらかと言うとネコ属性な私としては、「そ、そっかな〜?」って答えるしかない。N氏が関わったバリネコさん達は依存的だったかも知れないけど、そうじゃないネコさんもいると思うんだけど。


 
「タチ」「ネコ」と言うこと

ネットなどを見ていると、最近の若いL達は「タチ」とか「ネコ」とかの区別を特に気にしないようだ。昔は出会いの場でまず「どっちなのか」を自己紹介しあったようだが、そういうのはもう古臭くダサいらしい。私や相方もそんな区別はナンセンスだと思っている。そんな用語を口にするのは、自分の性癖をさらすことと同義だと思うし、そう考えるととても恥ずかしい行為である。

N氏は私達より一回り上の世代。これらの用語を使うのが、単なる世代的な感覚の違いとも言えるが、もっと言えば、N氏達は「L文化を秘めやかに、でも積極的に楽しんでいる」とも捉えられる。あらゆるオタク的業界にその業界のみで使われる用語があるように、L業界では「タチ」やら「ネコ」やら言って、自分たちにだけ分かる話を楽しむのだ。

私や相方はもう、そういう閉じた世界で遊ぶことから卒業している。元々自分たちがレズビアンである自覚があまりないし、そんなことはどうでもいいと思っている。今更業界用語で楽しむこともない。楽しむ時は単なるネタである。



クィアなるものを楽しむ

とは言え、特に相方は「クィアなるもの」への興味は尽きない。「クィア(Queer)」とは元々は「不思議な」「風変わりな」「奇妙な」という意味の言葉で、それがセクシャルマイノリティを指す言葉として使われるようになった。正確な定義は良く分からないが、私や相方の感覚では「LGBT」よりももっと広義にあいまなものも含めて使える気がしている。

性を超越している感じの人、LGBT関係者と思われる人、そのような人たちに関する芸術活動などを観察することは、相方のライフワークとも言える。 具体的には映画でよくL役を演じている女優さんをチェックしたり、L萌えありの二次創作を楽しんだりと言う感じ。そういう意味では「L文化を楽しむ」は卒業したかも知れないけど、 「クィアなるものを楽しむ」は現在進行形。あ、主に相方が、だけど。

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↑ルーニー・マーラたんは本当によくL役を演じてくれる。





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