地元LGBT団体プラウドの活動が、最近富に活発な様子。これまでは「LGBT業界の中」での活動が主だったが、昨年あたりから行政など「業界の外の人と一緒にやる」ものが増えてきた。

今回のイベントも、なかなか面白い取り合せ。「地域おこし協力隊」「求人サイト運営」の秋吉氏、「ことでん」社長 真鍋氏と共に、「プラウド」代表 藤田氏がトークセッションを行うというものだった。
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イベントの概要

今回トークセッションをした3人の方々と、イベントの内容について、Facebookのイベントページから引用する。当初は藤田氏と秋吉氏のトークイベントとして企画したが、企画を知った真鍋氏が「ぜひ一緒にやりたい」と参加することになったらしい。
「藤田 博美 / Fujita Hiromi」
PROUD代表
調剤薬局で事務員として11年勤めて転職を決意。1年間、デザインの職業訓練を受けた後、老舗の染物屋に再就職して15年働いている。今後の働き方を考え中。性的少数者のQOL向上はライフワークとして継続していきたい(proud-kagawa.org

「真鍋康正/ Manabe Yasumasa」
ことでんグループ代表
1976年高松市生まれ。経営コンサルティング会社などを経て、2009年帰郷。2001年に民事再生法適用したことでん、ことでんバスなどの再生に従事。ことでんの他、ことでんバス、ことでんタクシー、アイル・パートナーズなど、グループ各社の代表取締役社長(http://www.kotoden.co.jp/

「秋吉直樹/Akiyoshi Naoki」
株式会社Woriks代表取締役
香川県地域おこし協力隊
『「働く」という価値観の幅を拡げる』という企業理念のもと、人で見つける求人メディア「ヒトデ(hito-de.com)」の運営、地方での就労サポートなどを実施。
著書「地域おこし協力隊」(https://www.amazon.co.jp/dp/B0716LNJJF

★ヒトデTALKの想い★
私たちは常に「誰か」とともに働いています。どんな仕事であっても、誰かと協力し、時に誰かと励ましあい、時には誰かと競いあいながら働いています。人は不思議なもので、同じ仕事であっても、ともに働く人によって幸せな気持ちにもなるし、暗い気持ちにもなります。だから、少しだけ顔を上げて、隣にいる誰かを見つめ、どんな人であるかを知りたい。誰かを知るということが、「働く」という価値観の幅を、少しだけ拡げてくれます。そして、その拡がりが、誰もが自分らしく、活き活きと働ける社会を創っていくのだと信じています。

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↑プラウド代表  藤田氏
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↑ことでん社長 真鍋氏
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↑Woriks代表 秋吉氏



「ヒトデ」とは?

秋吉氏の運営している「ヒトデ」という求人サイトは、働く人と雇う人が「互いの人となり(社風)で」結びつけば良いのでは?ということから始まっている。

「ヒトデ 〜人で見つける私の仕事」
↑いろんな会社で働いている人のインタビューが掲載されている。とても素敵な文章だ!

では、最もこのサイトを必要とし、条件ではなく人となりで採用されるべきなのはどんな人なのか?そう考えた時に浮かんだのは、社会的弱者と言われがちな人々のこと。障害のある人、中高年者、そしてLGBT。ということで、ヒトデトーク第1回目のテーマに「LGBT」を選んだとのこと。



当日の様子

まず各人の自己紹介とイベントの趣旨説明から始まる。
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企画の途中からの参加となった真鍋氏の話に注目。秋吉氏が「ヒトデ」のターゲットに社会的弱者を想定したように、公共交通の利用者にも社会的弱者が多いという話から。車や免許を持ってない「子供」「老人」「経済力のない人」「障害のある人」などが、電車やバスを利用するよね。ふむふむ。

真鍋氏は新宿2丁目でのバイト経験があったり、グッドエイジングエールズ代表の松中氏と大学の同級生だとか、ふたりの母校である一橋大学でアウティング事件があるなど、それなにりLGBTとの繋がりある人生だったらしい。以前からことでん社内でも、LGBTについて頻繁に話をしているという。

その後、秋吉氏から藤田氏、真鍋氏へ、LGBTが働くことについての質問。時々トークが停滞気味になる場面も。もっと「LGBTが職場、もっと広く生活の中で困ること」を話せば良かったのかもね〜。藤田氏やプラウドからの参加者が職場での話をしてたけど、足りなかったと思う。
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休憩をはさんで、来場者からの質問をもとにトーク再開。「LGBT当事者をなんて呼べば良い?」という基礎的な質問から、「レインボー(LGBTの象徴)のIruca(ことでんのICカード)とか作れませんか?」という面白い提案まで。

真鍋氏は「ハローワーク等の求人に、『LGBTも採用します』って載せられませんか?」という質問に、「それはやりましょう」と答えた!香川の大企業であることでんが動けば、他の企業、行政への影響も大きいはず!

最後に来場者の中から経営者をしている人、プラウドメンバーから一言ずつ。私も、普段考えていることを少しだけ話した。



LGBTが働くこと

では、LGBTが働く時、具体的に何に困っているのか?
  • 職場でカミングアウトするのか?しないのか?バレたらどうする?相談窓口はある?
  • 戸籍上の性別と異なる性として扱ってもらいたい。
  • 性別によって仕事内容や服装が決められている。
  • 更衣室やトイレの問題。
  • 同性愛者などは、パートナーがいても、異性カップルのような福利厚生が受けられない。
などなど……。

同僚や上司の気遣いでどうにかなることもあるし、会社全体で制度を変えてもらわないと困ることもある。それには大前提として「LGBTが差別されないのが当たり前の社会」になる必要があるよね。
 
今のLGBTブームの勢いに乗って、私たちはあと数年のうちにがーっと社会を変えていかないといけない。その力になってくれそうな方々と知り合えたことは、プラウドにとってはとても幸運だと思う。こうやって仲間をどんどん増やして頑張ろう!




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