Facebookのタイムラインに、面白そうなシンポジウムの情報が流れてきた。シンポジウムテーマは「インバウンド礼賛にモノ申す!」、主催は「香川大学大学院地域マネジメント研究科(ビジネススクール)」。
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主催の「 香川大学大学院地域マネジメント研究科(ビジネススクール)」とは、専門職大学院として社会人のMBA教育をするために設置された。学生は各部卒の若者から、経営者として活躍している熟年者までと幅広い。私たちも入学を検討したこともあったが、通い続ける自信がなくて見送った。




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「霧の森大福」平野氏の講演
 
私たちは所用で途中から参加したでの、学生による研究発表は聞くことができなかった。行った時はちょうと「霧の森大福」で有名な愛媛県新宮「株式会社やまびこ」の平野俊己氏の基調講演が始まったところだった。

「霧の森 | 霧の高原 HP」  ←「霧の森大福」は、ネットでは抽選でしか買えないのだ!




平野氏は移住組の方。話は平野氏が初めて新宮のお茶に出会ったところから始まった。

「霧の森」のある新宮では、全国でも珍しい「無農薬のお茶」が作られているとか。お茶は広大な場所で作る場合は、どうしても農薬に頼らざるを得ないらしい。無農薬ならではの濃厚な香りのあるお茶なのに、全国的な知名度はほぼないと言って良かった。

その美味しい新宮茶の抹茶を使ったのが「霧の森大福」である。私も霧の森まで買いに行ったことがある。「ネット通販ランキング1位」とか「お店でもすぐに売り切れる」とかは知ってたけど、新宮茶のことは初めて知った。



儲け主義を回避する

 今は全国的な知名度を誇る「霧の森大福」だが、開業当初はオープン景気が終わるとすぐに売れなくなったらしい。それがテレビ取材の影響で注文が殺到する。しかし「新宮茶」のみを使うため、簡単に生産量を増やすことはできない。

生産能力は変わらないのに注文が増えたことで、客を待たせることになった。その時平野氏がしたことは、メールで注文客全員に「できることは全力で頑張るが、できないことはできない」と説明することだった。

大福人気に伴って、「霧の森」を訪れる人も増えていく。地元の関係者の中には「団体客を受け入れろ」という人も現れる。しかしキャパのないところに団体客が来ても、十分なもてなしはできない。

儲け優先で質を下げてしまうのでは意味がない。そもそも町おこしのために作られた「霧の森」であり、新宮茶の魅力を知ってもらうために作られた「霧の森大福」である。そしてそれは「郷土に誇りを感じられるように」という目的のためにある。ただ売上が上がれば良いと言うのではない。 



「インバウンド」がダメなわけじゃないけど
 
今回のテーマは「インバウンド礼賛にモノ申す!」である。東京オリンピックを前にして、日本中で進むインバウンド需要への取り組み。観光客が増えるのは結構だけど、良いことばかりじゃないはず。急激に増える需要に踊らされて、上っ面だけの取り組みはしていないか?そんな話である。

「霧の森大福」に訪れた「急激な需要増」は、日本に訪れているインバウンドの波と重なるところがある。プログラム最後のパネルディスカッションには、バブル期に湯布院の街づくりに関わった米田誠司氏も登壇。湯布院でも「霧の森大福」や「インバウンドの波」のような、急激な需要増に見舞われた経緯がある。

商売として大きな売上が見込める場合は、その「数」への対応に目が行きがちである。しかしそのことで見失ってはいけないことがある。「その土地らしさ」「目指すべき商いのあり方」が、時に「客の求めるもの」「売上」で狂ってしまわないように。



面白かった!

入口でもらった新宮茶をいただきながら講演を聞いた。会場には偶然にも同級生の姿もあり、久々の再会を果たす。講演ではとても参考になる話を聞けたし、たまにこういうアカデミックな場所に来るのは良いなと思う。

もらった書類封筒には、今後無料で聴講できる講義のお知らせもあった。面白そうなものもあるので、また参加してもいいな〜。




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