徳島で映画の上映会を行なっている「カワウソ映写」、今回の映画は「人生フルーツ」。前回の「ふたりの桃源郷」もとても学びのあるよい映画だった。

「カワウソ映写 Facebookページ」 ←カワウソ君のスタンプ入の名刺もらった!

今回は徳島県内7箇所を回るという。プロジェクトがだんだん大きくなってる感じ、とても頼もしい。そのうち香川にもきてくれないかな〜?



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映画「人生フルーツ」

今回の映画「人生フルーツ」もテレビ局(東海テレビ)制作のドキュメンタリー。ある夫婦の歴史をひもときながら、本当の人生の豊かさを問う。ナレーションは樹木希林氏。
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「人生フルーツ公式HP」←このHPのように、軽やかで爽やかな映画だった。



愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンの一隅。雑木林に囲まれた一軒の平屋。それは建築家の津端修一さんが、師であるアントニン・レーモンドの自邸に倣って建てた家。四季折々、キッチンガーデンを彩る70種の野菜と50種の果実が、妻・英子さんの手で美味しいごちそうに変わります。刺繍や編み物から機織りまで、何でもこなす英子さん。ふたりは、たがいの名を「さん付け」で呼び合います。長年連れ添った夫婦の暮らしは、細やかな気遣いと工夫に満ちていました。そう、「家は、暮らしの宝石箱でなくてはいけない」とは、モダニズムの巨匠ル・コルビュジエの言葉です。

かつて日本住宅公団のエースだった修一さんは、阿佐ヶ谷住宅や多摩平団地などの都市計画に携わってきました。1960年代、風の通り道となる雑木林を残し、自然との共生を目指したニュータウンを計画。けれど、経済優先の時代はそれを許さず、完成したのは理想とはほど遠い無機質な大規模団地。修一さんは、それまでの仕事から距離を置き、自ら手がけたニュータウンに土地を買い、家を建て、雑木林を育てはじめましたーー。あれから50年、ふたりはコツコツ、ゆっくりと時をためてきました。そして、歳になった修一さんに新たな仕事の依頼がやってきます。
「人生フルーツ公式HP」より抜粋。 



野外での上映

 私たちが見に行った会場は鳴門市にある「ろうそく夜」というカフェだった。お寺の境内という面白い立地で、大きな木の下に小さなお店がある。さながらジブリの世界に迷い込んだような雰囲気。
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「ろうそく夜 HP」←お寺の境内にある可愛いお店。

会場に到着すると驚いたのは、お店の前のウッドデッキが上映スペースだったこと。野外上映会だったのね!素敵!
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曇り空に雨の心配もあったが、なんとか降られずに無事最後まで見ることができた。時々吹く風に揺れるスクリーンも、映画の雰囲気ととても合っていて良かった。虫除けの蚊取り線香の煙までも、演出の一部となる。



なんでも自分でこつこつと

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「なるべく食べるものは自分で」「服もおもちゃも手作り」なんて自給自足の暮らしというと、山の中での生活を思い浮かべそうだが、この夫婦がそれを実践していたのは「ニュータウンの中」。泥臭さを感じさせない洗練されたふたりの暮らしは、「カッコいい」の一言だ。

建築家の修一氏は妻の栄子氏に「なんでも自分でこつこつやれば、見えてくるものがある」という。お金を払えば簡単に解決することでも、あえて自分の手でやる。それは、ものづくりに興味がない私の人生には縁のなかったことで、だからこそ興味深く感じた。



理想を描くこと

修一氏は自然との共生という理想をニュータウンの計画に盛り込んだが、実現されることはなかった。だったら小さくても自分でやってみようとニュータウン内に土地を購入、山が削られ谷が埋められた更地に一から雑木林を作り始める。

50年経ったふたりの家は、今の時代の価値観で見ると羨望を注がれるような素敵な空間になっている。理想を描き、それに向かってこつこつと進み続けた結果がそこにある。

時代の価値観、他人の価値観に惑わされることなく、自分の理想を貫くこと。私たちはどんな理想に向かっていこうとしているのか、ちゃんと見極めなければと改めて思った。
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