昨日の月組公演「カンパニー」の感想、たくさんの方が読んでくださったようだが、果たしてどう読まれたのかが気になるところ。芝居もショーも、相方は「面白かったね♪」という感じだったので、そういう方には「ごちゃごちゃうるさいやっちゃ!」な話かもね〜。

ではでは今日はショー「BADDY」の感想行くぜ! しかし今回の公演パンフ、一瞬「雑誌?」って思ったぜ。中もなかなかPOPなデザインで、これはこれで好きよ。
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「BADDY  ー悪党(ヤツ)は月からやって来るー」

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「カンパニー」もうそうだけど、こちらも題名長いね〜。まぁいいけど。事前情報から「タバコとサングラス」というなんとも昭和なアイテムで「悪(ワル)」を演出しているという話、その「オーソドックスさ」は宝塚的でよろしいのでは〜?

芝居のように、全編通して統一のキャラ設定、ストーリがあった今回のショー。その設定縛りのせいか、場面のバリエーションを出すのが難しかった印象。全体的にPOPでロックなテイストが貫かれており、大人なムーディーなシーンはほぼなし。芝居、ショー通じで「クラシカルな宝塚」を見る場面はなかった。



上田氏はもっとやれる子!

「すみれコード的にたばこはどうよ」なんて話も聞くが、むしろその古臭さが宝塚では?と思うのである。悪くない。今回、女性初でショー演出を手がけた上田氏。彼女の「グレーなものが押しやられて狭い範囲の白い領域だけで生きなければならないこの時代」への警鐘?が観客に伝わったのかは謎だが、ショービジネスでまで「きれいごと」しか言わなくなったらそれは恐ろしいことだ。

今回のショー、宝塚ではありえなそうな被り物、宇宙人メイク、たばこにサングラス……仕掛けは盛りだくさんだった。ただし、それが十分な効果を発揮できていたかは謎。仕込んだギャグがまったく受けてないとか、トンデモ扮装してても「してるだけ」になってるとか。もったいない!

全体の構成は悪くなかったが、もう少し場面ごとのバリエーションと、仕込んだ仕掛けの回収ができてたらと思わずにいられない。チャレンジ精神、アイデアは良いと思うので、今後の上田氏演出作品に期待したい。




で、スターさん達は?

演出の話ばかりしてても仕方がない、スターさん達の話もしないとね。え〜、珠城氏は髪型もベリーショートのパーマヘアでやんちゃ具合を演出、なかなか似合っている。真面目な彼女が悪ぶってみてもどうかしら?なんて思っていたけど、なかなかどうして悪くないのだ。(これで歌が良かったらな〜……)

愛希氏は正義感あふれるミニスカポリス役、正直芝居の「カンパニー」でもショーでも、恋愛の表現に深みがなかったが、それは彼女のせいではあるまい。ショーでもやや安っぽい設定に泣かされたという感じ。元気いっぱい走り回っていた印象しかない。

美弥氏は男性だが乙女な心も持っているという、なかなか面白い役どころ。「カンパニー」でも「白鳥の湖」の中で「男性を誘惑する男性(悪魔)」というのをやっていたが、今回はやたらとそういうの押してくるのね。何なの?「同性パートナーシップ」の制度を後押ししてほしい宝塚市の要請かなんか?

あとは暁氏の王子がやたら可愛かった印象〜。





「マンハッタン不夜城」を思い出す
 
通しで統一の設定があるショーと言えば、私は久世氏お披露目公演のショー「マンハッタン不夜城」を思い出す。中世のお城が現代のマンハッタンに現れるというトンデモ設定なところも、今回の「月から悪党がやって来る」というところに通ずる。ちなみに演出は草野旦氏。

マンハッタン不夜城-王様の休日-
宝塚歌劇
インディーズレーベル
1996-07-01

 
こちらは王様、王妃様とその周辺の王家の人以外は、場面ごとにいろんな役をやるという感じで、今回のショーほどストーリーがあるわけではなかった。「マンハッタン」でも三番手の姿月氏の活躍が目立ち(絶賛売り出し中って感じ!)、その辺も今回暁氏の可愛らしさが全開だった感じと通ずる(三番手じゃないけど)。



歌劇団なのに……

 しかし、今回は芝居もショーも歌うま活躍シーンがなくて、「歌うまが正義」な私としては物足りなかったな。「歌劇団」なのに……。

いろいろ書いたけど、決して楽しくなかったわけではない。むしろ時間が経つのを忘れるくらい楽しめた。今でも「カンパニー」と「BADDY」のテーマソングが、(あんまり歌うまじゃない珠城氏の歌声で)頭を回るのだ〜。

こういう「駄作(失礼)は名作」的なショーは中毒性がある気がする。DVDなど買って繰り返し鑑賞すると、じわじわと良さが分かって来るかもね〜。あぁ、私もそのうち「スカイステージ」契約者になったりするのかしら〜、こわっ。



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