読むのに四苦八苦していた「皇帝ナポレオン」がやっと終わった。

皇帝ナポレオン (上) (角川文庫)
藤本 ひとみ
KADOKAWA / 角川書店
2015-11-25


皇帝ナポレオン (下) (角川文庫)
藤本 ひとみ
KADOKAWA / 角川書店
2015-11-25


こちらは産経新聞に連載された「ナポレオンの夜」という作品をまとめたものらしい。あらすじはこんなかんじ。

エルバ島に幽閉されていたナポレオンが、島を脱出しパリへと向かっている。新聞記者のモンデールはナポレオンの記事を書くため、マダム・タリアンの協力を得て、過去を知る人物に取材を重ねる。マダム・タリアンとの情事に溺れ、彼女の隠された目的に気付かぬまま、取材の中で知るナポレオンに義憤を感じるモンデール。

モンデールはナポレオンに批判的な記事を書いたことで、パリに着いたナポレオンに逮捕される。ナポレオンは自分を賛美する記事を書かせるために、モンデールを戦場に連れていく。今まで間接的にしか知り得なかった英雄の姿を身近に見ながら、モンデールは時代がナポレオンに担わせたものに思いを馳せる。
 「私のだいたいまとめ」 

 


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簡単な感想

モンデールの目を通してナポレオンが描かれる形なので、どうしてもモンデールの感情に左右されつつナポレオンを見ることになる。途中までは「英雄どころかひどいやつ」、最後には「ナポレオンだって時代に翻弄された1人の男だった」という見方になっていた。

ナポレオンなんて学校で習ったはずだったが、この作品を読むと「どういう人なのか、まったく理解していなかった」ことがわかった。彼の成したことの歴史的意義から人となりまで、「へー、そういうことかー」と小学生のようにお勉強。深く知りたいことは、ネットで調べながら読み進む。

印象に残ったことはこんなこと。
  • ヨーロッパ世界の男性の人生において、子供時代の母親との関係が及ぼす影響の大きさを改めて痛感
  • 上司が一から十まで指示してしまう組織では、部下の自主性が育たない
  • 人間は死ぬけど、伝説は死なない(ナポレオンが大量の自叙伝を残したこと)



読んでみないと分からない

読んだ本について書く時、「あらすじがある程度伝わるといいな」「作品のポイントを伝えられたらいいな」と思ってたけど、そんなの考えるのはやめようと思う。そう思ったのは、このあとこちらを読んだから。


↑いろんなとこで掲載されたエッセイがまとめられたもの。短い書評、音楽評なども含まれる。

伊坂氏は「小説を書く才能と、作品の良さを伝える才能は違う」なんてことを言っていて、書評の仕事はあまり受けないようにしているらしい。作品とはあまり関係ないような文章が続いた後に、「この作品、良いよ」的な終わり方をしていることもある。

本なんてどうせ読んでみないと分からないんだから、素人が変な使命感で過不足ない作品紹介しようなんておこがましいよな。そもそも私は「あらすじ説明が致命的に下手(相方談)」だし、作品のポイントなんて読み手それぞれによって違って当たり前だもんな。

というわけで、今後は(今までも?)自分が良いと思うものを紹介する時でも、「しのごの言わずに一度体験してみなよ」という以外は、無責任に過不足ある文章を書こうと思う。




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