私はエッセイを読むのが大好きだ。そして文筆の専門家じゃない人の文章を読むのも好きだ。時々、あまり重たくない文章、細切れでも楽しめるものをとエッセイを選ぶのだけど、いわゆる「エッセイスト」の書いたものより、女優さんとかが書いたものの方が読みたいと思う。

今回読んだのは女優の酒井若菜氏のエッセイ集。酒井氏については、女優としても文筆家としてもあまり知らない。ドラマでちょっと見たことあったのと、舞台降板の話を知ってる程度。


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宇野亜喜良氏による表紙

 
この作品、まずは宇野亜喜良氏による表紙から。寺山修司作品の舞台美術等で知られる方だが、あの独特のメルヘンチックさと狂気を感じさせる画風で描かれた少女と猫がこちらを見据えている。酒井氏たっての希望で宇野作品が表紙になったとのことだが、エッセイを読むとその理由がなんとなく分かる気がする。

宇野氏の描く人物は大抵女性で、アンニュイさを湛えた大きな瞳が特徴的。お化粧の感じ、ふわふわの髪、浮世離れ感は、美大生か女優かというところ。「女性性が薄いからこそ、女であることにこだわりたい」という酒井氏は、コケットな魅力匂い立つ宇野作品の中の少女に憧れたのかもしれない。



根底の寂しさ
 
このエッセイ集は2013年から2018年の間に書かれた文章が集められているが、この5年間のどこをとっても「ずっと寂しそう」である。過去には女優としても恋愛でもいろいろあって、辛酸を舐めたこともあったみたいだけど、この5年間は仕事もそれなりにあって恋愛もしている様子なのにな〜(うっすらとしか書かれてないけど)。

この人、多分とても人に優しい。優しすぎて損をするようなタイプ。損をするほど優しい人って、どこか寂しさを感じさせる。酒井氏もそういうタイプかも。ちゃんと1人で立つことができる強さも矜持も持ってるけど、常に体のどこかが欠けてるような感覚と痛みを持ってるような、そんな感じ。



危うさと安定感
 
人間関係とか仕事へのこだわりとか、自分の痛みとか息苦しさとか、そういうバランスを取るのが苦手そうな酒井氏。でもすごく苦しそうでもなく、暗くもない。なんか漂ってるというか、浮かんでるというか、不思議な安定感もある。

酒井氏は「女優」という肩書きが好きだとか。でも文章も書いたり、他のこともやりたい、「女優だけしかできない」人間じゃない。女優か〜、そのゴージャスさとかクラシカルさとか不真面目な感じとか、そういうことなのかな〜?このエッセイ読むだけでも、酒井氏は確かに「女優」って感じだわ。

うーん、彼女の女優としての仕事、もう少し見てみたい気がしてきた。喜劇での彼女をぜひ見てみたい。




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