毎度おなじみ、読了前に読書感想文を書くやつ〜。今読んでるのはこちら。


↑職場で読むのはおすすめしません。なぜなら吹き出してしまうから。 

辛酸なめ子氏、お名前くらいしか存じ上げてなかったが、この方かなり面白いね(今更)。芯のあるようなないような、空気中に漂いながら周囲を観察している独特の視点、自虐的であるのに時々垣間見える育ちの良さ(マウンティング?)がスパイシー。



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コミュ障になるしかない
 
自称コミュ障の著者が、さまざまなシチュエーションでのコミュニケーションの困難さを語っているのだが、「みんなこんなこと考えてるのか?」「こんなシチュエーションに遭遇したことがない」と共感できないでいる。飲み会トーク(最近飲み会自体がない)、パーティーでの振る舞い(パーティーに出る機会がない)、女性同士のあれこれ(自分が女性である認識が薄い)……。

私がなめ子氏と同席することがあったら、彼女に「こいつには近づかないでおこう」と思われるような、扱いに困る人種だろうな。酒が入ると要らぬことばかり喋るタイプだし、デリカシーに欠ける(と思われる)タイプだし、場合によっては屈折したマウンティング仕掛けちゃうだろうし。

この本を読んでたら、「もう何も喋れないな」「これはコミュ障になるしかないな」と思う。



偏屈じいさんの気持ち

童話なんかに出てくる「偏屈じいさん」の気持ちがちょっと分かるな、とか思う。彼らは大抵本当はいい人なのに、何かのきっかけから人とのコミュニケーションを避けるようになり、「あいつは変人だ」とか言われちゃってるんだよね。人とのコミュニケーション、避けたくなるよね〜。

偏屈じいさんと言えば「アルムおんじ」である。「アルプスの少女ハイジ」に出てくるおじいさんね。今ちょっと調べてみたら、おんじ、「元傭兵」らしいよ。……ただものではない。彼も子供達とはちゃんとコミュニケーションをとり心を通わせていた。大人はコミュニケーションに余計なものを持ち込むからね〜。

(ちなみにハイジのお話、戦前の少女歌劇団の時代に宝塚で上演されたらしい。)




観察する姿勢

辛酸なめ子氏とは生きてきた環境も精神性も違うので共感できない内容も多いが、彼女の目から見える人々のコミュニケーションの在り方はとても興味深い。私も彼女に観察されて(そして滅多刺しに酷評されて)みたいかも。

この「観察する姿勢」は真似したいなと思う。自分の感情を横に置いておいて、その場にいる自分も含めた状況をフラットに眺めた上で、自分の料理法で文章にする。感情ばかりが先走る私には、「冷静な俯瞰の目」というのが難しい。


さて、コミュニケーションの話だが、「基本的には誰とも言葉が通じない」と思っていれば、たまに心が通じた時の喜びが大きいと思うのだわ。まぁそんな簡単に諦められないから、身近な人と「なんでわからないの!?」って喧嘩になるんだけどね。




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