昨日は大阪まで舞台「笑う男」を見に行ってきた。相方の怪我もあり、直前まで行こうかどうしようか迷った舞台だったけど、結論としては「行ってよかった〜」である。
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「東宝ミュージカル 笑う男 公式HP」

劇場で一緒だった友人(1階席)によると、この日は「雪組の望海風斗氏、真彩希帆氏、彩風咲奈氏、専科の凪七瑠海氏」らが観劇されてたとか。うーん、私も見たかった。



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金持ちの楽園は、貧乏人の地獄によって造られる 
 
「レ・ミゼラブル」で知られるヴィクトル・ユゴー原作「笑う男」の舞台化作品、主演に浦井健治氏、宝塚OGから朝夏まなと氏、夢咲ねね氏、宇月颯氏、他にも山口祐一郎氏、宮原浩暢氏、石川禅氏などが出演。ちなみに東宝ミュージカルは初観劇。

ストーリーは思ったより分かりやすく、「階級(貧富)格差」「貴族の継承問題」「真実の愛とは」という、宝塚でもよく描かれるテーマが盛り込まれたお話。舞台設定は1700年代のイギリス、ユゴーは1800年代のフランスを生きた人。しかしテーマである「金持ちの楽園は、貧乏人の地獄によって造られる」は、2020年を目前にした今も変わらず実感できる。


 
キャスト別感想

  • グウィンプレン(笑う男):浦井健治氏
天海祐希氏主演「薔薇とサムライ」のシャルル役でファンになったウザイ君(薔薇サムトークイベントで自称していた)、生で見るのは初めて〜。ちょっとお太りになった?(後半の白王子衣装で下半身のボリュームにびっくり)



今回の作品ではフランク・ワイルドホーン氏&ジャック・マーフィー氏の浪花節的歌い上げナンバーを多数担当しており、彼の甘い歌声を堪能できる。ただ彼の持ち味はキレのある動きとか、意外とダークさも持ち合わせた演技力だと思うので、今回の運命に翻弄されるだけの白王子役はやや役不足な印象。


  • デア(盲目の女性):夢咲ねね氏
宝塚時代をほとんど知らないのだけど、「ダイナミックなダンス、演技の娘役」という印象だったので、「盲目、薄幸の少女」という躍動感のない役がもったいない気がした。「歌に難あり」という評判だったけど、今回の舞台に限っては普通に歌えてたよ。

今回の演出では、ヒロインであるはずのデアという女性自体の印象が薄く、今後再演があるならわざわざ宝塚OGをキャスティングしなくていいと思う。


  • ジョシアナ公爵(アン王女の異母妹):朝夏まなと氏
こちらも宝塚時代を知らず。元男役だけどとてもコケティッシュな持ち味があり、グウィンプレンを誘惑する女性(不倫希望)というお色気たっぷりな役がとてもよく似合っていた。花のあるルックス、安定感のある歌いっぷり、グウィンプレンへの思いに翻弄される心のうちがよく表現された芝居、素晴らしいミュージカル女優であった。


  • ウルシュス(グウィンプレン&デアを拾って育てた男):山口祐一郎氏
癖のある発声とかややもっさり気味の所作にやや苦手意識があった山口氏だったが、今回の役には彼の持ち味がとてもよく合っていた。自分もギリギリの生活の中、不幸な子供ふたりを引き取って育てちゃうところ、見世物小屋のみんなと家族のように暮らしているところ、この物語の良心を担っている人物と言ってい良い。

やや軽めの発声や剽軽さを感じる動きがウルシュスの人の良さに繋がっていたし、最後デアを思って静かに歌うシーンもなかなかのものだった。


  • フィーヴィー(見世物小屋の女)他:宇月颯氏
私のお目当てである宇月氏、脇で3役くらいやっていたので出番が多くてとても楽しめた。冒頭の貴族の舞踏会シーンではドレスで踊る貴婦人役、後半はじめに一瞬だけのメイド役、メインのフィーヴィー役は見世物小屋のアシスタントガール的役どころ。もうね、笑顔が可愛くってさ〜。

フィーヴィー役では夢咲氏演じるデアのそばにいることが多く、勝手に月組時代の絆を感じる。軽妙なダンスシーン、ひとりで歌う箇所もあり、「ダンス&歌い手のトシさん、ここにあり」だった。メインキャストが真ん中で芝居している間、脇で細かい芝居を最もやっているのが彼女で「芝居の月組っ子もここにあり」だった。



  • 声楽系出演者(アン王女:内田智子氏、ムーア卿:宮原浩暢氏
ミュージカル出身者、宝塚出身者が多い中、声楽系出演者の歌声はやはり目立つね。発声の美しさと安定感が異次元に違う。うーん、ミュージカル業界はもう少し声楽的発声を取り入れた方が良い気がする。

舞台セットのような衣装のアン王女を演じた内田智子氏、今回の舞台では最も歌が上手い。出番は細切れに数回という感じだけど、出てきたら「早く歌って!」と思って待ってた。ムーア卿(悪い人)役の宮原氏、歌い上げソロナンバーが耳福だった〜(そしてめちゃ悪そう)。



劇団とプロデュース公演の違い

宝塚歌劇団とか劇団四季とか「劇団」として固定メンバーで活動していると、舞台上のパフォーマンス(特に発声)に統一感が出る。今回の舞台のように、公演ごとに人を集めてやる形だと、役者ごとにバックボーンが異なるので、基礎的な部分の違いが舞台に現れる。

今回初めて東宝ミュージカル(本格派の作品、クラシカルな演出)を見たけど、「こういう作品は、ある程度同じ基礎をやってきた人を揃えてやってほしいな」と思った。発声法とかが凸凹していると、違和感が伴うんだよね。劇団四季の訓練されすぎ、揃いすぎな舞台に苦手意識あったけど、揃えることの意味もあるなと気づく。反対に劇団☆新感線(ロックな演出の方)だと、パッチワーク的な面白さが良かったりする。


帰ってから会場でもらったチラシをパラパラ見る。……面白そうな舞台がいくつか、観劇欲がむずむず刺激される。映画の予告編もそうだけど、こうやって数珠つなぎに劇場に足を運ばせる作戦だよな〜。あー、どうしよ。



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