数年ぶりのお盆休み(週末に+1日半)も今日で終わり、お出かけして、夜遊びもして、家事もして、いろいろ充実の休暇。

台風とともに夏そのものが去った。 朝夕涼しい日が続く。虫の声もする。あんなにたくさんあった観劇チケットも今はもうない。明日から何を糧に生きればいいのか〜!

 

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月組「チェ・ゲバラ」

念願の輝月ゆうま氏に会いにゆく。月組「チェ・ゲバラ」、見ましたぜ。いや〜、ものすごくよかった。
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開場前の会のチケット出し、「月城かなと」のプレートを持った方が多数いらして、かえって彼女の休演を印象付ける。ロビーで売られてる公演グッズ、主役の轟氏がほとんど、風間氏、蓮氏が少々、あとは皆無という……悲しい。



役ごとの感想

お席は後ろの方だったけど、会場が小さいので全然問題なし。このくらいの箱で見るのが好みかもな〜。
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主役ゲバラに轟悠氏、良い意味で力の抜けた芝居の達者さ、美しいご尊顔はさすがである。歌やセリフの声が気になる。歌場面は彼女ひとりで歌う時間を短く処理してくれていたので、そこまで辛くはなかったが。

代役でフィデル・カストロに風間柚乃氏、彼女は本当に運と才能に恵まれた人だ。代役で大役の経験を何度も積んだことが、確実に彼女の血肉となっている。目力のあるお顔、役の心情の上にこれでもかと情熱が込められた芝居、男役らしいしっかりとした声質と安定感のある歌唱、今すぐトップになってもおかしくない完成されたジェンヌだった。これで色気とか出された日には……すごいね、末恐ろしいね。

ゲバラの親友役エル・パトホに千海華蘭氏、パンフを開けて彼女のお顔が見えただけでため息が出る。どこまでも美しく愛らしいお顔、彼女を見られただけでも十分な気持ち。今回も場を和ませる軽妙な役柄、ゲリラ訓練シーンでひとりついていけない風なからんちゃんが可愛くってもう。

農民出身戦士ギレルモ・ガルシア役に輝月ゆうま氏、軍服の男役の中、ダンガリーの上着と帽子のまゆぽんは目立つ、目立つ。キューバの太陽のような明るいギレルモ、農民らしい鷹揚さがまゆぽんの人柄とも重なるような。センターで歌うシーンは役として歌っていたので、いつもの美声は抑えめだったけど、その辺の使い分けもさすが。最後に弟に手を伸ばしながら死ぬシーン……すごかった。

ダンサー役で美しい肢体を惜しげも無く見せつけた晴音アキ氏、細い、細すぎる!彼女特有の甘い歌声とキレの良いダンスと芝居、いつ見てもいいな〜。うまい役者を見ると、「もっと違うタイプの役で見たい」と思う。ガッツリ情念系の役とかやってほしい。

ゲバラの妻役に天紫珠季氏、元男役のキリッとした持ち味が生かされた役。今回は彼女のまっすぐさが役にあってたからよかったけど、芝居、歌唱とも今後に期待というところ。轟氏の相手役をやるのはトップ娘役に近づく一歩と言われるが、私としては別格系で活躍してほしいかな。

芝居巧者無駄遣いシリーズは、蓮つかさ氏佳城葵氏叶羽時氏。ちょっと屈折したミゲル役のれんこんちゃん、役とキャラがあってないのか、彼女のシュッとした良さが全然生きてない。ジャーナリスト役のかしろちゃん、良い役ではあるがもっと活躍の場があるお役を!ときちゃん、今回はどこにいるのか気がつかないくらいだったよ……。

バチスタの部下ルイス役の礼華はる氏、これ、多分もとはおだちんの役だったのでは?という重要な役。彼女はこれほど目立つ役は初めてだったのでは?初々しい芝居っぷり。正直役がもったいなかったけど、背が高いし、これから上げられていく人なのだろうか?

ギレルモの弟役にきよら羽龍氏、ギレルモの子供にしか見えない……。この役はやはり若手の男役がやっってほしかったなー。羽ちゃんの達者さも可愛さもわかったけど、体格と役柄が合わなすぎてちょっと違和感。


脚本と演出の勝利

この作品、いろいろ書いたけど、正直「下手くそがひとりも見当たらない!」のである。癖や苦手のあるジェンヌたちを、演出が上手に使うことでものすごく完成度の高い舞台となっていた。宝塚としてはひたすら男臭い堅い話ではあったが、このクオリティは素晴らしいよ!原田先生!

まず脚本が良い。エルネスト・ゲバラのドラマティックな人生は、そのままで十分に人を惹きつけるが、その足跡を知らない人でもわかりやくす、かつただのダイジェストではなく描いていた。医者であるゲバラがなぜゲリラ戦士になるのか、フィデルとの葛藤、自分を処刑する人間にまで注がれる人間愛、過不足ない描写である。

舞台装置も含めた演出が良い。迷彩色の質素とも言える装置が、物語の流れを止めることなく場面転換してくれて、ジェンヌたちの芝居に集中できる。「宝塚のスター」を見せるのではなく、「キューバ革命に関わる人たちの物語」をきちんと見せている。あぁ、宝塚でもこんな上質の芝居ができるのか!という感動。

まるで小劇場のストレートプレイを見たような、しっかりとした満足感。見終わった側から「これは再演すればいいわ」と思う。ゲバラ、フィデル他、それぞれにドラマ性とキャラクターのしっかりした役がたくさんあり、男役としての魅力も発揮できる。轟ゲバラ、風間フィデルが良かったからこそ、他の組み合わせでも見てみたくなった。そして下級生までしっかりした芝居のできる月組に、改めて「好き!」と思った。




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