投稿してから気づく。いつも枕的な文章を冒頭に入れてたのに、本ネタだけしか書いてなかった。というか、ここのスペースって必要なのか?なんでこのスタイルにしたのか、始めた当時の自分の意図がわからない。

さて、今週平日は週末までの消化試合、まず1日消化してあと4日。相方ともちょいちょいその話をしてニマニマしている。あと4日!



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図書室、図書館

読書が好きな延長上に、図書室、図書館好きがある。そして図書室、図書館をテーマにした小説も好き。有名なのは「図書館戦争」(タイトルだけで手に取った)、他にも意外とたくさん書かれている。



夢見る帝国図書館 (文春文庫 な 68-4)
中島 京子
文藝春秋
2022-05-10

↑先日読んだこちらもそう。図書館を主人公にした小説を書くという話。

実際に、小学校と大学の図書館はよく通った。中学校ではほぼ利用しなかった。高校時は学校の図書室より通学路にある公共図書館に通っていたな。大人になってからも公共図書館にはお世話になりっぱなし。書店も含めて、「背表紙を眺めているだけで幸せ」なとこがある。本の数だけ無数の世界があるって、冒険心にも似たワクワクがあるよね。


ストレートな若さ

読み始めてすぐは、多分大人より高校生までの人たち向けかなー?と思った。舞台は高校の図書室だし、なにもかもが青春期特有の熱量と率直さを持って語られていたから。正直(四十路の私が読むものじゃないかも?)なーんて思いつつページをめくる。

図書室のはこぶね
名取 佐和子
実業之日本社
2022-03-17

 
ストーリーは単純なようで美しい多重構造を成し、ひとつの謎を解くことで複数の人の心が詳らかにされていく。10年前の高校生と今の高校生のひとつの思いが成就した場面、私はまんまと号泣させられていた。「最近全然感動しないんだよなー」なんて言ってたのに、ストレートな青さには勝てないってことね。



多様性と自由

高校生の話のようで、実は社会全体、人が生きるために大切な示唆が含まれた作品でもあった。
「みんなで楽しむためには、みんなが楽しめる環境を整える必要がある」
「乗る者を選別する方舟はいらない」

「図書室のはこぶね」作中より 
LGBT当事者であることは、多様性とか自由とかの意味を考えさせられるということでもある。作中でもLGBTや障害者関連のエピソードがあった。私からすれば「当たり前なこと」を説明するのに、強烈な頑迷さを前にすると「もしかして自分の方が間違っているのでは?」と思う瞬間がある。

この作品で語られていることは、そんな私の逡巡を吹き飛ばしてくれる。大人になって失いがちな綺麗事を率直に追い求めること、しかしそれは年齢の話ではない。シンプルな原則に立ち返れば、すごく簡単なことだと気づかせてくれた。

そして「私まだ小説で大泣きできるじゃん!」という嬉しい発見。心の弾力性、まだ大丈夫かな?



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